2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新たに哲学を建てるときの哲学史

新たに哲学を建てるとき、わざわざ新たに建てるのであるから、それ以前の哲学とは違うものでなければならないし、もっと言えば、それ以前の哲学より一層よいものであるのでなければならない。そうでなければ、わざわざ新たに哲学を建てる必要はない。そうす…

掟の門前

カフカの短編(あるいは挿話)のなかに『掟の門前』という話がある。あらすじは次のようなものである。ある男が掟の門のなかへ入ろうとする。しかし、その門の前には門番が立っており、入れてくれない。また、もし入ったとしてもまた次の門が待ち構えており…